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米議会、予算攻防再燃 膠着なら政府閉鎖可能性


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ワシントン共同】米国の年度末となる今月30日を控え、政府予算を巡る連邦議会内の攻防が再燃している。政府、与党民主党は月内のつなぎ予算成立を目指すが下院で多数を握る野党共和党の一部に歳出削減などを求める強硬論がくすぶり党内で路線の違いが表面化。協議膠着(こうちゃく)が長引けば政府機関が一時閉鎖に追い込まれる可能性もある。

 米政府予算を巡っては、6月に連邦政府の債務が上限に近づき、米国債がデフォルト(債務不履行)に陥る危機が迫ったばかりだった。今回のつなぎ予算を巡っては、共和党の上院と下院で対応が分かれる。上院は民主党と共和党がつなぎ予算成立を目指す一方、下院では国境警備の強化やウクライナ支援の削減などを主張する保守強硬派の議員が政府機関閉鎖も辞さない構えを見せる。