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オキナワ移住地 開拓の先人悼む 入植69年慰霊祭


オキナワ移住地 開拓の先人悼む 入植69年慰霊祭 追悼の辞を読む、オキナワ日本ボリビア協会の中村侑史会長=ボリビア
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 オキナワ移住地の入植69周年を記念した慰霊祭が8月12日、オキナワ日本ボリビア協会(中村侑史会長)主催で、同協会敷地内にある慰霊碑の前で行われた。参加者全員が1分間の黙とうをささげた後、追悼の辞が読み上げられ、焼香が行われた。追悼の辞で中村会長=写真=は、うるま移住地で亡くなった15人を始め、オキナワ移住地で開拓半ばにして亡くなった先人の面影をしのんだ。
 「現在の豊かで住みやすく、安定した移住地が築き上げられたのは、先人たちが入植当初の過酷な環境下で原生林を開拓し、多くの苦難を乗り越え、たゆまぬ努力を重ねて多くの難題を克服したおかげだ」と感謝した。
 1954年8月15日に琉球政府の第1次移民団が、ボリビア・サンタクルスに到着した。うるま移住地に入植したが原因不明の熱病で15人が亡くなった。その後、パロメティーヤ地域に移動したが土地の確保ができず、二度目の移動で現在のオキナワ移住地に安住の地を得た。 (安里三奈美通信員)