【ニューヨーク共同】ブリンケン米国務長官と中国の韓正国家副主席は18日、ニューヨークで会談した。米政府によると、意思疎通を維持し、数週間以内に再び高官が協議することを確認した。11月のサンフランシスコでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせたバイデン大統領と習近平国家主席による首脳会談の実現へ、機運醸成を図った。
会談冒頭、ブリンケン氏は「世界はわれわれが責任を持って米中関係を管理することを期待している。米国はまさにそうすると確約する」と強調した。
韓氏は会談で米中関係が「多くの困難と試練」に直面しているとした上で、改善への具体的な行動を米側に求めた。中国外務省の19日の発表によると、韓氏は「両国は互いに成功し、共に繁栄できる」とも述べた。
米政府によると、両氏はロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮問題も議論。ブリンケン氏は、台湾海峡の平和と安定の重要性を指摘した。中国外務省は、台湾への言及について発表しなかった。
両氏は19日に始まる国連総会一般討論に合わせニューヨークを訪れている。習氏は一般討論への出席を見送った。韓氏は主に外交儀礼を担う役割で、安全保障や経済、人権など多岐にわたる米中間の課題を巡って踏み込んだ議論が交わされた可能性は低いとみられる。
米中間では16~17日、サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と中国外交担当トップの王毅共産党政治局員兼外相が地中海の島国マルタで会談した。米政府によると、今後数カ月の間に重要分野でハイレベルの関与と協議を目指すことで一致していた。
王氏は18日からロシアを訪問しており、米側はウクライナ侵攻を続けるロシアと中国の関係強化に警戒感を示している。
米国のブリンケン国務長官(左)と中国の韓正国家副主席=18日、ニューヨーク(ロイター=共同)
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米中 首脳会談へ機運醸成 数週間内に再び高官協議
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琉球新報朝刊
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