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米サウジ防衛条約協議 日米・米韓同盟モデルか


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ワシントン共同】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は19日、米国とサウジアラビア両政府が相互防衛条約の締結に向けた協議を進めていると報じた。米国が同盟国の日本と結ぶ日米安全保障条約や、韓国と締結した米韓相互防衛条約をモデルにしようとしている。複数の米政府当局者の話として伝えた。米国はサウジとイスラエルの国交正常化を目指し、仲介を続けている。サウジの実権を握るムハンマド皇太子は米国との条約締結がイスラエルとの関係構築に向け重要な要素になるとみているという。
 条約はサウジや中東地域の他国が攻撃された場合に、米サウジ両国がそれぞれ軍事支援をすることを想定。サウジ当局者はイランによる攻撃の抑止につながると期待している。米軍がサウジに現在展開している2700人弱の部隊を増やすことは現時点では話し合われていない。