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気候サミットで 首相発言できず


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ニューヨーク共同】グテレス国連事務総長が主催する20日の「気候野心サミット」を巡り、岸田文雄首相が全体会合で発言できるよう政府が調整したものの、発言者リストに入らなかったことが分かった。先進7カ国(G7)のドイツやフランス、カナダは入っており、日本はG7議長国として存在感を示せず課題が残った。
 サミットはニューヨークの国連本部で国連総会に合わせて開催。全体会合には、グテレス氏が3月、気候変動対策の加速を呼びかけたのに積極的・意欲的に応じた国や企業などの代表を招くとしていた。グテレス氏は3月、温室効果ガスの排出実質ゼロの達成目標を可能な限り2040年に近づけることや、30年までに石炭の使用を全廃することなどを先進国に求めた。日本はこれに沿った動きを見せていない。
 リストには米国と英国も含まれなかった。