有料

台湾問題で 米をけん制 中国国家副主席


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ニューヨーク共同】中国の韓正国家副主席は21日(日本時間22日)、ニューヨークでの国連総会一般討論で演説した。「台湾は中国の領土だ」とし、台湾問題を巡って対立する米国をけん制した。「いかなる勢力も国家主権と領土保全を守る中国人民の決意と強大な能力を見くびってはならない」と強調した。
 対中包囲網を強化する米欧を念頭に「違法で一方的な制裁」のほか、安全保障面での同盟強化や対抗を強める動きへの反対を表明した。
 グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国への影響力強化を図る日米欧を意識し、韓氏は「中国は最大の発展途上国。グローバルサウスのメンバーだ」とし、途上国の利益を代表する立場だと主張した。気候変動対策を巡り「先進国は温室効果ガスの排出削減で一層の努力をすべきだ」として日米欧をけん制した。