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カラバフ武装解除開始 ロシア部隊へ引き渡し


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 アルメニアとアゼルバイジャンの係争地ナゴルノカラバフに平和維持部隊を派遣しているロシア国防省は22日、現地の武装組織がロシア側に武器や弾薬の引き渡しを始めたと明らかにした。インタファクス通信などが伝えた。
 同日に装甲車6両、800以上の銃器などが引き渡されたという。
 アゼルバイジャン大統領府は23日、ナゴルノカラバフの社会経済問題を担当する作業部会を政府内に設置し、ムスタファエフ副首相がトップを務めると発表。現地を統合する態勢づくりを進めた。
 アゼルバイジャンは19日、治安部隊員らがナゴルノカラバフでアルメニア側の地雷により死亡したとして全面攻撃を開始。ナゴルノカラバフを支援してきたアルメニアのパシニャン首相が静観したため、ナゴルノカラバフ側は武装解除などの条件を受け入れて20日に停戦合意した。
 アルメニアの首都エレバンでは野党支持者ら数千人が22日夜も首相府周辺に集まり、パシニャン氏の辞任を要求した。パシニャン氏は平和条約締結のため譲歩の用意があると表明していた。