アルメニア系の住民が多数派を占めるアゼルバイジャンとの係争地ナゴルノカラバフで、住民のアルメニアへの集団的な避難が24日に始まった。アルメニア政府によると25日までに4850人が越境し保護を求めた。タス通信などが報じた。
ナゴルノカラバフのアルメニア系住民は約12万人。迫害を恐れてほぼ全員が移住を望んでいるとされる。アルメニアへの移住が本格化すれば、ナゴルノカラバフを自国領土と見なすアゼルバイジャンによる統合が一気に進む可能性がある。
アルメニアによると、「対テロ作戦」を名目にした今月19~20日のアゼルバイジャン軍の攻撃により現地で200人以上が死亡、約400人が負傷した。アルメニアの首都エレバンでは25日、事態を静観したパシニャン首相の辞任を求める野党支持者の大規模抗議行動があり、約170人が警察に拘束された。
24日、アルメニア首都エレバンでパシニャン首相に対する抗議行動をする人々 (AP=共同)
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カラバフから5000人避難 アルメニア 首都は首相抗議続く
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琉球新報朝刊
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