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ロ軍将校8人死亡か 南部の臨時司令部に攻撃


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【キーウ共同】ウクライナメディア「ウクラインスカ・プラウダ」は26日、ウクライナ保安局の当局者の話として、南部ヘルソン州を占拠するロシア軍の臨時司令部を高機動ロケット砲システム「ハイマース」で砲撃し、将校8人が死亡したと報じた。攻撃の際には毎日開催される会議が行われていたという。
 ヘルソン州では25日、ロシア軍の砲撃があり、州知事は教育施設や市場が被害を受け、少なくとも6人が死亡、10人が負傷したと明らかにした。地元メディアによると、南部オデッサ州やミコライウ州で26日に無人機攻撃があり、港湾施設などが破壊された。負傷者も出ている。
 米CNNテレビによると、ウクライナ海軍報道官は25日、国内のテレビ番組で、ロシア黒海艦隊が22日に司令部へのミサイル攻撃を受けた後も黒海からミサイルを発射していると明らかにした。ウクライナ軍は攻撃で艦隊司令官が死亡したと発表。報道官は黒海艦隊による攻撃が司令官不在のまま惰性で行われており、統制に問題が生じるだろうとの見方を示した。
 またウクライナ当局は25日、東部ドネツク州のロシア支配地域で、ロシア側当局が夜間外出禁止令と通信の統制を始めたと分析した。占領地域で続く抵抗運動を警戒した動きとみられる。
 一方、ロシア側当局によると、ロシアが実効支配するクリミア半島セバストポリ郊外で25日、ウクライナによるミサイル攻撃があったが、迎撃した。セバストポリのラズボジャエフ市長は通信アプリで、郊外のベルベク軍用飛行場付近への攻撃を防空システムで撃墜したと述べた。