北朝鮮憲法に「核高度化」　金氏「保有国譲歩せず」

　【杭州共同】北朝鮮メディアは２８日、同国の国会に当たる最高人民会議が２６、２７両日に平壌で開かれ、核戦力を「高度化する」との内容を盛り込む憲法の修正が行われたと報じた。北朝鮮は２０１２年４月から憲法に「核保有国」だと明記してきたが、核戦力強化が国家の基本方針だと強調することで国際社会に核保有国の地位を認めさせたい狙いとみられる。
　会議では金正恩（キムジョンウン）朝鮮労働党総書記が演説し、社会主義を守るため「核保有国の地位は絶対に変えても譲歩してもならず、一層強化しなければならない」と強調、核兵器を引き続き増産するよう指示した。今回の憲法修正は「最も正当で適切な重大措置となる」とも指摘した。
　金正恩氏は日米韓の軍事協力で「アジア版北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）」が構築されたとし、これが「実質的な最大の脅威だ」と述べた。日本が軍事的脅威だとの見方を強めているもようだ。