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トランプ氏欠席に批判 共和討論会、7人激論


トランプ氏欠席に批判 共和討論会、7人激論 27日、米ミシガン州デトロイト近郊で演説するトランプ前大統領(ロイター=共同)
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 【シミバレー共同】2024年米大統領選に向けた共和党の第2回候補者討論会が27日、西部カリフォルニア州シミバレーのレーガン大統領記念図書館で開かれた。前回に続き党内支持率トップのトランプ前大統領(77)は欠席した。2位のデサンティス・フロリダ州知事(45)はトランプ氏の大統領時代の政策を問題視して「弁明する義務がある」と批判。他候補も不在のトランプ氏を追及した。
 党候補指名獲得を目指す7人は互いを攻撃し、激論になった。全米にテレビ中継された討論会を2回連続で無視したトランプ氏はこの日、激戦州の中西部ミシガン州の自動車関連企業で演説した。民主党のバイデン大統領(80)の電気自動車(EV)普及策を「自動車労働者を失業に追いやる政策だ」と批判、民主党の支持基盤である労働組合票の切り崩しに躍起となった。
 デサンティス氏はトランプ氏に平均支持率で40ポイント以上離され、正念場を迎えている。大統領時代に債務を増やしインフレの要因をつくったにもかかわらずトランプ氏が討論会を欠席し「行方不明になっている」と矛先を向けた。クリスティー前ニュージャージー州知事(61)らも同調したが、直接対決の機会はなく、トランプ氏を追い落とすことはできなかった。
 各候補者はバイデン氏が中南米からの不法移民流入を防げず、経済政策でも失敗していると指摘。ロシアが侵攻するウクライナ支援を巡っては、大半が続けるべきだとしたのに対し、デサンティス氏と若手実業家ラマスワミ氏(38)は慎重姿勢を示し、意見が割れた。
 候補者同士の応酬も目立ち、ヘイリー元国連大使(51)はラマスワミ氏に対し「話を聞くたびに少し間抜けだと思う」と攻撃した。

共和党候補者討論会に参加したヘイリー元国連大使(左)とデサンティス・フロリダ州知事(中)、実業家ラマスワミ氏=27日、米カリフォルニア州シミバレー(ゲッティ=共同)
27日、米ミシガン州デトロイト近郊で演説するトランプ前大統領(ロイター=共同)