【イスラマバード共同】パキスタン南西部バルチスタン州のモスク(イスラム教礼拝所)近くで29日、爆発があり、少なくとも52人が死亡、約50人が負傷した。警察は自爆テロとみて調べている。犯行声明は確認されていない。北西部カイバル・パクトゥンクワ州のモスクでも同日、爆発があり、3人が死亡、12人が負傷した。地元メディアが報じた。この日はイスラム教の預言者ムハンマドの生誕祭だった。バルチスタン州の爆発では、数百人の教徒らがモスクから行進していたところ、男が付近の警察車両に近づき、爆発物を起爆させたとみられる。
100人以上が負傷したとの情報もあったが、地元当局は計上ミスがあったと説明した。警察は、過激派組織が集会を狙って攻撃する恐れがあるとして警戒していた。
カイバル・パクトゥンクワ州では、警察署内にあるモスクでの礼拝中に爆発が起こった。衝撃で屋根が崩れ、30~40人が下敷きとなった。当局が救出作業に当たった。
パキスタンでは、隣国アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが2021年8月に復権して以降、過激派によるアフガンからの越境攻撃などが増加しており、治安が悪化している。
爆発で負傷し、病院で手当てを受ける人々=29日、パキスタン南西部バルチスタン州(District Police Office提供・AP=共同)
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パキスタンで 爆発55人死亡 2カ所で、自爆テロか
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琉球新報朝刊
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