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併合4州の防衛強調 プーチン氏、対決姿勢鮮明


併合4州の防衛強調 プーチン氏、対決姿勢鮮明 ロシア軍の侵攻状況
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 ロシアのプーチン大統領は30日、侵攻したウクライナ東部・南部計4州の併合を一方的に宣言してから丸1年に合わせてビデオ声明を発表、「われわれは一つの国民だ。試練を共に乗り越えていく」と述べ、ロシアの一部として防衛していく決意を強調した。ロシアへの統合を支持した4州住民の強い意思により「ロシアはさらに強くなった」と表明。ウクライナを軍事支援する欧米との対決姿勢を鮮明にした。
 ウクライナは今年6月に大規模反転攻勢を開始したが、ロシアが4州の前線に設けた防衛線に阻まれるなどして期待通りの戦果は上げられておらず、戦況は膠着(こうちゃく)している。
 プーチン氏は、併合を支持する国民は4州だけでなく「ロシアの主権や精神的価値観を擁護している」とし、侵攻でロシアに制圧された地域や2014年にロシアが併合したクリミア半島の奪還を目指すウクライナのゼレンスキー政権に対抗していく構えも強調した。
 独立を求めた4州のロシア系住民について、ウクライナの政権により「脅され、自分の文化や権利、未来まで奪われようとした」と述べてロシアの侵攻を正当化。復興のための仕事は困難でも「必ずやり遂げる」とした。