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カラバフ避難民10万人 「残り数百人」と元当局者


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【モスクワ共同】アルメニア政府は30日、アゼルバイジャンとの係争地ナゴルノカラバフからの避難民が同日までに10万417人に達したと発表した。インタファクス通信が伝えた。
 アゼルバイジャン領内でアルメニア系住民が多数を占めるナゴルノカラバフの住民は、9月19~20日のアゼルバイジャン軍の攻撃を受け24日に集団避難が始まる前は約12万人だった。1週間で住民の80%以上が本国に移動したことになる。
 ナゴルノカラバフ行政府の元当局者は、現地には行政府の職員や避難民支援のボランティアら数百人が残っているだけで、その大半がアルメニアへの脱出を準備中だと通信アプリに投稿した。
 避難民の多くは、ロシアの平和維持部隊が管理下に置きナゴルノカラバフとアルメニアを結ぶ唯一の陸路となっている「ラチン回廊」を通って自動車で移動している。アルメニア政府は回廊付近に避難民支援センターを設け、住居の手配などを行っている。
 アゼルバイジャンのテレビは、ナゴルノカラバフの主要都市ステパナケルトの「ナゴルノカラバフ共和国」内務省ビルをアゼルバイジャン側が管理下に置いたと報じた。