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藤竜也さん最優秀主演賞 スペイン映画祭


藤竜也さん最優秀主演賞 スペイン映画祭 最優秀主演俳優賞を受賞した藤竜也さん=9月30日、スペイン・サンセバスチャン(ⓒSSIFF―Photo Ulises Gutierrez、共同)
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 【サンセバスチャン共同】スペイン・サンセバスチャンで9月30日、欧州で権威のある映画祭の一つとして知られる第71回サンセバスチャン国際映画祭の授賞式が開かれ、コンペティション部門で近浦啓監督の映画「大いなる不在」に出演した俳優の藤竜也さんが最優秀主演俳優賞を受賞した。日本人の同賞受賞は初めて。
 「大いなる不在」はコンペティション部門とは別に、地元の文化団体アテネオ・ギプスコアノから賞を授与された。
 藤さんは授賞式で、「映画よ、ありがとう」と語りかけると、会場から大きな拍手が上がった。
 映画は北九州市が舞台で、藤さんが演じる認知症を患った元大学教授と、長年疎遠になっていた俳優の息子の姿を描く。息子は森山未来さんが演じた。他に真木よう子さんや原日出子さんらが出演。日本では2024年に上映予定。
 最高賞はサンセバスチャン出身のハイオネ・カンボルダ監督の「ライ麦のツノ」。10月23日開幕の第36回東京国際映画祭でも上映される。
最優秀主演俳優賞を受賞した藤竜也さん=9月30日、スペイン・サンセバスチャン(ⓒSSIFF―Photo Ulises Gutierrez、共同)