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インドネシア高速鉄道開業 東南アジア初、中国受注


インドネシア高速鉄道開業 東南アジア初、中国受注 インドネシア・ジャカルタと西ジャワ州のバンドン郊外を結ぶ高速鉄道
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ジャカルタ共同】インドネシア・ジャワ島の高速鉄道開業式が2日、首都ジャカルタで開かれた。東南アジア初の高速鉄道で、ジャカルタと隣接する西ジャワ州の州都バンドン郊外の約140キロを約40分で結ぶ。中国が受注し、巨大経済圏構想「一帯一路」のインドネシアでの中心事業となる。日本も新幹線案を売り込んだが、2015年に競り負けた。
 最高時速は350キロ。高速での移動音とインドネシア語の「時短、最適運転、信頼できるシステム」の頭文字を合わせ「WHOOSH(ウーシュ)」と名付けられた。ジョコ大統領はこの日、ジャカルタ側の始発となるハリム駅のホームで「効率的で環境に優しい近代的な交通手段だ」と開業を祝った。担当するルフット調整相(海事・投資)は中国に謝意を示し「雇用創出や技術移転など多くの利益を得た」と述べた。
 中国が高速鉄道システムを海外に初輸出する肝いり事業で、李強首相が9月に試乗した。8両編成で、定員601人。運賃は等級に応じて25万~35万ルピア(約2400円~約3300円)に設定した。ジャカルタ―バンドン間は在来線で3時間かかっていた。
インドネシアの高速鉄道の車両=2日、ジャカルタ