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法廷で“劇場”演出 トランプ氏が出廷


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ニューヨーク共同】来年の米大統領選で返り咲きを狙うトランプ前大統領(共和党)が2、3両日、自身や一族が訴えられたニューヨーク州の民事訴訟に出廷した。これまで法廷に姿を現すことはほとんどなかったが、今回は自ら顔を出し「魔女狩りだ」として自身こそ被害者だとアピール。米メディアは、法廷で展開される“トランプ劇場”を「選挙利用だ」と指摘した。
 大統領経験者が民事訴訟で出廷するのは異例。トランプ氏は2日、入廷前に「史上最大の魔女狩りだ」と訴訟を批判。3日も「無能な司法長官が誤解を招くようなうその情報を与えている」と棄却を求めた。
 ソーシャルメディアでも積極的に発信し、3日には裁判所職員が民主党議員と特別な関係にあるように投稿し、裁判官から職員個人への攻撃を禁じられた。
 米メディアによると、トランプ氏は証言機会がないのに被告側の席に数時間座り、終始厳しい表情を維持。報道陣はヘリコプターで出廷を追い、徹夜で傍聴席を確保した。