岸田政権「中間評価」　徳島・高知　秋の統一補選スタート

　秋の統一補欠選挙が５日、スタートした。参院徳島・高知選挙区補選が５日告示され、事実上、与野党対決の構図となった。１０日告示の衆院長崎４区補選とともに、岸田政権２年の実績への「中間評価」となる。物価高対応を含む政権の経済政策、防衛力強化や少子化対策などが争点。結果は衆院解散戦略など岸田文雄首相の今後の政権運営に影響する。
　両補選とも２２日が投開票。立憲民主党も衆院選をにらみ党勢回復へ正念場となる。
　第２次岸田再改造内閣の発足後、初の国政選で、与野党ともに総力戦を展開する構えだ。隣接県を一つの選挙区に統合する「合区」で補選が行われるのは初めて。徳島・高知は合区となった２０１６年以降、自民党が全勝している。首相は統一補選について「重要な国政選挙であり、必勝を期して全力を尽くしていきたい」と東京都内で記者団に述べた。
　参院徳島・高知補選は、秘書だった男性を殴った高野光二郎氏（自民を離党）の議員辞職に伴う。立候補したのは、無所属元職の広田一氏（５５）と自民新人の西内健氏（５６）＝公明推薦。衆院長崎４区補選も自民新人と立民現職による一騎打ちとなる見通しだ。