インドで洪水　１４人死亡　不明１００人超、被害拡大も

　【ニューデリー共同】インド北東部シッキム州の山岳地帯で４日、豪雨による洪水が発生し、ロイター通信によると少なくとも１４人が死亡、軍関係者を含む１０２人が行方不明になった。複数の当局者が５日、明らかにした。大雨で不明者の捜索が難航し、被害はさらに拡大する恐れがある。
　ロイターによると、３日から４日にかけて短時間に極めて大量の雨が降り、ダムの放水により川の水位が上昇して、事態が悪化したという。シッキム州当局者らによると、１４の橋が流されるなど交通インフラに甚大な被害が出た。
　旅行者ら多くの人が足止めを余儀なくされ、目撃者は「大量の水が猛スピードで流れ、構造物を押し流した」と語った。モディ首相は「影響を受けた人たちの安全を祈る」とのコメントを発表。可能な限りの支援を約束すると強調した。
４日、水位が上がったインド北東部シッキム州の川（インド軍提供、ＡＰ＝共同）