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札幌五輪、招致断念 2030年冬季大会 34年以降へ先送り


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 札幌市が2030年冬季五輪・パラリンピックの招致を断念する方針を固めたことが5日、分かった。複数の招致関係者が明らかにした。34年大会以降の開催を目指す方針で、招致活動は仕切り直しとなる。11日に秋元克広市長が日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長と東京都内で会談し、最終確認するもようだ。
 東京大会を巡る汚職・談合事件の影響で、札幌市などでの開催支持率が伸び悩んでいた。北海道新幹線の札幌延伸開業も31年春予定となっており、開催の先送り論が強まっていた。30年冬季五輪招致で札幌市を最有力候補としてきた国際オリンピック委員会(IOC)は、他の候補地に照準を切り替えたとみられる。札幌市とJOCは招致活動を続けるが、34年大会は米ソルトレークシティーが有力視される。