有料

芦北で復興住宅完成 熊本日日新聞 提供


芦北で復興住宅完成 熊本日日新聞 提供 災害公営住宅の落成を祝う関係者ら=9月26日、芦北町
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 2020年7月の熊本豪雨で被災した芦北町で初の災害公営住宅(復興住宅)となる「的場尻団地」の落成式が9月26日、同町芦北の現地であり、関係者がテープカットして完成を祝った。
 的場尻団地は、国道3号沿いの芦北署に隣接する町有地約1200平方メートルに建設した。町産材を用いた木造3階建てで、2LDKが9戸入る。事業費は約5億600万円。家賃は収入に応じて、月2万5100円~5万600円。
 竹﨑一成町長は「災害から3年3カ月。復興のシンボルの一つである災害公営住宅の完成をうれしく思う」と述べた。土砂崩れで自宅が押し流され、妻まさ子さん=当時(67)=を亡くした矢野解光さん(77)が入居者を代表して鍵を受け取り、「家内を失った悲しみは消えないが、少しは気持ちも落ち着くと思う。早く入居者と打ち解けて、まちづくりにも貢献したい」と話した。
 同町湯浦で整備を進める復興住宅(木造3階建て、12戸)は、10月中旬の完成予定。 (久保田尚之)
災害公営住宅の落成を祝う関係者ら=9月26日、芦北町