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ウクライナ侵攻 防空支援を強化 関係国会合


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ブリュッセル共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナの防衛支援を巡る関係国会合が11日、約50カ国の国防相らが参加してブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部で開かれ、ウクライナ軍の防空能力を向上させるための支援などを協議した。会合にはウクライナのゼレンスキー大統領が初めて対面で出席。冬が近づく中、ロシアによるエネルギー施設攻撃が懸念されており「次の冬は大きな試練になる」と支援強化を訴えた。
 ゼレンスキー氏のNATO本部訪問はロシアの侵攻後初めて。オースティン米国防長官は会合冒頭の演説で「ウクライナが最も必要としている防空と弾薬のニーズを満たすためにここにいる」と述べた。
 ドイツ国防省は10日、防空強化として、地対空ミサイルシステム「パトリオット」など10億ユーロ(約1580億円)規模の追加軍事支援を発表。欧州メディアによると、デンマークのポールセン国防相は来年前半にF16戦闘機を供与すると述べた。ベルギーのドゥドンデ防衛相も2025年からF16戦闘機を供与すると明らかにした。