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中国国防相が 交代の可能性 外相に続き動静不明


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【北京共同】中国で1カ月余り動静不明となっている李尚福国防相が近く交代するとの観測が出ている。汚職絡みで当局の調査を受けているとみられ、後任には中国軍の劉振立・統合参謀部参謀長が浮上。中国では同じく動静不明となった秦剛前外相が7月に解任されたばかりで、3期目の習近平指導部は異常事態が続いている。
 新華社電によると、全国人民代表大会(全人代=国会)は13日、常務委員会の会議を20~24日の日程で開催すると決定した。法案や人事を審議するとしており、国防相人事を決める可能性がある。
 北京では29~31日に安全保障を議論する「香山フォーラム」が開催される。今回で10回目となる同フォーラムは世界から国防当局者らが集まり、これまで中国国防相が講演してきた。外交筋によると、今回も中国国防相の出席が予定されており、フォーラムの前に国防相が交代するのではないかと指摘されている。
 劉氏は陸軍司令官などを経て、昨年10月に軍最高指導機関、中央軍事委員会入りした。今年3月に全人代の軍の分科会に統合参謀部参謀長の肩書で出席した。