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「双方が攻撃停止を」 国境なき医師団など訴え


「双方が攻撃停止を」 国境なき医師団など訴え 広島市の原爆ドーム前で平和への思いを訴える人たち=13日夕
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘激化を受け、国境なき医師団(MSF)日本と赤十字国際委員会(ICRC)が13日、東京都内で記者会見を開き、「双方が無差別攻撃の即時停止を」と訴えた。

 会見に出席したのはMSFの村田慎二郎事務局長とICRCの榛澤祥子駐日代表。村田事務局長によるとMSFは1989年から現地で活動していて、今もガザで日本人3人を含む約300人が活動を続けている。

 現地では、あと数日で医療物資が底をつく見通しで「救えるはずの命が救えなくなる」と危機感を示した。榛澤駐日代表は「全ての当事者に民間人を守ることを強く要請する」と話した。

 広島市の原爆ドーム前では、市民団体や学生約40人が集まり、キャンドルをともして平和への思いを訴えた。広島市立大の田浪亜央江准教授は「戦争に向かう動きをなんとしても止めたい」と涙ながらに訴えた。ドイツ出身のレバノン人学生フセイン・ザバドさん(24)は「宗教的ではなく政治的な戦い。平和のために世界から声を上げていこう」と述べた。

(共同通信)