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エクアドル大統領選 右派実業家が勝利 最年少親米継続へ 


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【キト共同】南米エクアドルで15日、大統領選決選投票が行われ、右派の実業家ダニエル・ノボア元国会議員(35)が、反米コレア元大統領が推す左派の弁護士ルイサ・ゴンサレス元国会議員(45)を破り勝利した。選挙管理当局が発表した。ノボア氏は12月に就任する見込みで、同国史上最年少の大統領となる。右派ラソ現政権の親米路線が継続される見通し。
 ノボア氏は勝利宣言し「暴力、汚職、憎悪で打ちのめされた国を再建するために働く」と訴えた。父親は特産品のバナナ輸出などで財を成した同国有数の富豪で「バナナ王」として知られるアルバロ氏。
 新大統領は弾劾回避のため前倒しで大統領選実施を決めたラソ大統領の2025年までの残り任期を務める。選管が公表した中間集計(開票率96%)によると、ノボア氏は得票率52・11%、ゴンサレス氏は47・89%。
 ゴンサレス氏は15日、ノボア氏や支持者に向け「深い祝意を表する」と述べ、敗北を認めた。
 8月には、麻薬組織との闘いを訴えた候補のビジャビセンシオ元国会議員が選挙運動中に武装グループに銃で撃たれて死亡し、悪化する治安問題への対応が大統領選の焦点となった。
エクアドル大統領選で勝利を決めたノボア氏=15日、サンタ・エレナ(ロイター=共同)