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ベルギーで銃撃2人死亡 首都中心部 容疑者射殺、テロか


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ブリュッセル共同】ベルギーの首都ブリュッセル中心部の路上で16日、男が自動小銃を発砲し、スウェーデン人2人を射殺して逃走した。他に1人が負傷した。当局はテロ警戒レベルを最高に引き上げた。警察は17日、容疑者とみられるチュニジア人の男(45)をブリュッセル首都圏スカールベーク地区の喫茶店で発見し、発砲した。撃たれた男は搬送先の病院で死亡した。ベルギーのメディアが報じた。
 犯人が銃撃の際「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだとの目撃情報もある。ソーシャルメディアには犯人を自称する男の動画が拡散。犯行声明とみられる動画では過激派組織「イスラム国」(IS)から来たと主張。「スウェーデン人を殺した」と述べた。
 スウェーデンではイスラム教の聖典コーランを燃やすデモが相次ぎ、イスラム過激派が報復を呼びかけていた。ベルギー当局は、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘と、今回の銃撃は無関係との見方を示した。
 ブリュッセルでは16日、サッカー欧州選手権の予選でベルギーとスウェーデンの試合が行われていたが、事件を受けて中止となった。一部のメディアは被害者について、サッカーのサポーターの可能性が高いと報じた。
 ベルギーのデクロー首相は、スウェーデンのクリステション首相に哀悼の意を表した。
 クリステション氏は「多くのスウェーデン人が恐怖と怒りを感じていることは理解している」と述べ、EUに国境管理の強化を求めた。