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米下院議長 選出に失敗 2日連続、共和造反増


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ワシントン共同】米下院は18日、マッカーシー前議長解任に伴う議長選の2回目の投票を実施した。多数派共和党の候補で、トランプ前大統領が推薦するジョーダン下院司法委員長(59)は、前日に続き選出に必要な過半数の票獲得に失敗した。初回投票より党内の造反票が増加。造反した議員の一人は殺害予告を受けたと明らかにし、混乱に拍車がかかっている。
 共和党内では3日のマッカーシー氏の解任後、2週間以上機能停止が続く下院での審議を再開するため、議長代行を務めるマクヘンリー議員(47)に議長としての権限を与えるべきだとの意見も出ている。
 民主党指導部もマクヘンリー氏との協力を模索している。
 殺害予告を受けたのは中西部アイオワ州選出のミラーミークス議員。17日の初回投票でジョーダン氏に投票し、2回目は別の議員に入れた。その後、事務所にジョーダン氏支持を求める脅迫電話が複数回かかってきた。ジョーダン氏の支持者による圧力とみられる。当局に通報したという。
 ミラーミークス氏は「危害を加えると脅したり、異なる意見を抑圧しようとしたりすれば結束する機会を損なう」との声明を発表した。ジョーダン氏はX(旧ツイッター)に「同僚議員に対するあらゆる脅迫を非難する」と投稿した。