【エルサレム共同=橋本新治】イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザへの人道物資搬入に向け、関係国や国連は20日、ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所を20日に再開する方向で最終調整した。イスラエルのガラント国防相は19日、ガザ境界の軍部隊に侵攻への準備を命じた。
国連のグテレス事務総長は20日、エジプト側のラファ検問所前を訪れ、記者団に対し、物資搬入へ「全当事者と調整している」と説明。検問所再開の時期には触れなかった。21日以降にずれ込む可能性もある。イスラエルメディアは20~30台のトラックが支援物資を運ぶ見通しだと報じた。
支援物資は水や食料などで、燃料は含まれていないとみられる。イスラエルは物資がハマスに渡らないことを搬入の条件としている。
イスラエル軍はガザ周辺に部隊を集結させ、地上侵攻の構えを維持。19日夜もガザへの空爆を続けた。パレスチナ通信によると、数百人の避難民が身を寄せていたガザ市のキリスト教会を空爆し、少女1人が死亡。ロイター通信によると、ガザ南部ハンユニスへの空爆で21人が死亡した。
またイスラエル軍は19日、同国北部でレバノンから約20発の砲撃を受けたと発表、ハマスのレバノン組織が発射を認めた。
パレスチナ自治区ガザ向けの支援物資を調べる国連のグテレス事務総長(右)=20日、エジプト・アリーシュ(ロイター=共同)
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検問所再開へ最終調整 イスラエル、侵攻準備命令
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琉球新報朝刊
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