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反イスラエルへ 各地で抗議集会 パレスチナに連帯


反イスラエルへ 各地で抗議集会 パレスチナに連帯 20日、インドネシアの首都ジャカルタ中心部にある国連事務所の前で抗議する人々
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

20日、インドネシアの首都ジャカルタ中心部にある国連事務所の前で抗議する人々
 イスラエル軍とパレスチナのイスラム組織ハマスの戦闘が続く中、アラブ・イスラム各国で20日、反イスラエルの大規模デモが開かれた。この日はイスラム教の集団礼拝が行われる金曜日。人々はパレスチナの旗を掲げて連帯を示し、イスラエル軍が「虐殺」をしていると抗議の声を上げた。
 中東メディアによると、アラブ諸国ではイラク、ヨルダン、レバノンなどで抗議デモがあり、多くの人が集結。エジプト各地でも大規模デモがあり、参加者は「ガザ封鎖を解除せよ」「イスラエル打倒を」と連呼した。首都カイロのデモに参加した技師アハメド・サミルさん(39)は「ガザの同胞への支援を示したい」と訴えた。
 ハマスを支援するイランの首都テヘランの集会には大勢の市民が集まり「イスラエルに死を」と叫んだ。イスラエル国旗に火を付ける男性もいた。ハマス実効支配下のパレスチナ自治区ガザへの空爆による子どもの犠牲に抗議しようと、赤く染めた赤ん坊の人形を掲げる人の姿も目立った。
 イスラム教徒人口が世界最多のインドネシア。首都ジャカルタ中心部では、17日に多数が犠牲になったガザの病院爆発を受け、デモ参加者が「これは虐殺だ。国連は即時行動するべきだ」と怒りの声を上げた。(カイロ、テヘラン、ジャカルタ、エルサレム共同)