金正恩氏と「見解一致」　ロ外相、共同行動強化も

　【北京共同】北朝鮮メディアは２０日、金正恩（キムジョンウン）朝鮮労働党総書記とロシアのラブロフ外相が１９日に平壌で面会し「相互関心事である重要な問題で虚心坦懐（たんかい）に意見交換がなされ、見解の一致を見た」と報じた。「両国が信頼関係に基づき地域と国際情勢に主導的に対処していく」ことも協議したとしており、安全保障分野の問題が含まれることを示唆した。具体的な内容は伝えていない。
　またラブロフ氏が１９日に面会に先立って北朝鮮の崔善姫（チェソンヒ）外相と行った会談では、朝鮮半島や国際問題に絡み両国の「共同行動」を強化することで一致したという。
　金正恩氏はラブロフ氏に対し、９月に実施したプーチン大統領との首脳会談での合意を忠実に実現し「安定的で未来志向的な新時代の朝ロ関係の１００年の大計を構築する」と表明した。
　ロシア外務省も１９日、首脳会談での全ての合意を履行する準備ができているとプーチン氏が確認していることを、ラブロフ氏が金正恩氏に伝えたと明らかにした。
　北朝鮮メディアは、両氏が「全ての方面で両国の連携を計画的に拡大していく」ことでも同意したと言及した。
　外相会談では９月の首脳会談合意に基づき「経済、文化、先進科学技術などの分野で交流と協力を進めるための方法を具体的に討議した」と伝えた。