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県系人最高齢の 佐渡山さん死去 104歳、恩納村出身


県系人最高齢の 佐渡山さん死去 104歳、恩納村出身 佐渡山秀さん
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 ボリビアの沖縄県系人最高齢で、104歳の佐渡山秀(旧姓津嘉山)さん=写真=が12日午前2時、老衰のためオキナワ第2移住地内の自宅で死去した。
 佐渡山さんは1919年生まれ。恩納村南恩納区出身。夫の佐渡山安光さんと結婚し、沖縄では農業をしていた。42歳だった61年4月に、琉球政府送り出しのボリビア第12次計画移民団として家族でボリビアのオキナワ第2移住地に入植した。
 安光さんが2010年に他界した後は長男と生活していた。炊事や洗濯などは全て自分でこなし、90歳まで豆腐やみそ作りをして一輪車で運んでいた。
 数え年101歳の敬老の日に、内閣総理大臣から祝い状と記念品の銀杯が贈られた時には「長寿の秘訣(ひけつ)は、ウブサー(水分の多い野菜等の食材のみそ煮)をたくさん食べること」と話していた。
 男4人、女1人の子宝に恵まれ、孫11人、ひ孫9人、やしゃご1人がいる。 (安里三奈美通信員)