有料

ウクライナ西部 ロ軍が原発攻撃 原子炉被害なし


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【キーウ共同】ウクライナ・エネルギー省は25日、同日未明に西部のフメリニツキー原発周辺にロシア軍の攻撃があり、管理棟の窓が破損するなどの被害が出たと発表した。送電線が損傷し、周辺で停電も発生したという。原子炉への被害の情報はない。
 同原発が立地するフメリニツキー州の当局者は25日、撃墜されたロシア軍のイラン製無人機シャヘドの残骸が同州のインフラ施設の敷地内に落下し、周辺住民ら少なくとも16人が負傷したと明らかにした。
 米シンクタンク、戦争研究所は24日、ロシア軍が国産の新型長距離無人機イタルマスとその派生型をウクライナ・キーウ(キエフ)州で初使用したとの分析を発表した。シャヘドよりも安価に製造でき、軽量なため探知や撃墜が難しくなる特徴があるという。
 また戦争研究所は、ウクライナ軍が東部ドネツク州バフムトの南方と、南部ザポロジエ州ロボティネの西方で前進したと分析した。南部ヘルソン州ではロシア軍が支配するドニエプル川東岸への渡河作戦で獲得した拠点を維持し、攻撃を続けている可能性も指摘した。