【ワシントン共同】混迷が続く米下院議長選で、下院多数派の共和党は24日、マイク・ジョンソン議員(51)を新たな議長候補に指名した。党内不和は深刻で、25日の議長選で選出に必要な過半数票を得られるかどうか不透明だ。下院はマッカーシー氏が3日に米史上初めて議長を解任されて以降、3週間にわたり機能不全に陥っている。
バイデン大統領はイスラエルやウクライナへの軍事支援を含む1050億ドル(約15兆7千億円)の予算案可決を求めているが、審議できていない。米政府予算も11月17日までしか確保できておらず、政府が予算執行できなくなり閉鎖に追い込まれる可能性も高まる。
ジョンソン氏はトランプ前大統領が敗北した2020年大統領選で不正があったと主張、トランプ氏との関係が近いとされる。共和党穏健派、強硬派双方の支持を固められるかどうかは未知数だ。
ジョンソン氏指名に先立ち、共和党は24日、下院共和党ナンバー3、エマー院内幹事を議長候補に指名したが、数時間後に撤退した。トランプ氏は自分と関係の良くないエマー氏に「RINO(名ばかりの共和党員)」というレッテルを貼って批判していた。撤退した候補は3人目。
ジョンソン氏(ロイター=共同)
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米議長候補にジョンソン氏 下院共和、選出は不透明
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琉球新報朝刊
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