【ソウル共同】長崎県対馬市の観音寺から盗まれ韓国に持ち込まれた仏像を巡り、かつて倭寇(わこう)に略奪されたとして所有権を主張する韓国中部瑞山の浮石寺が、像を盗品として保管する韓国政府に引き渡しを求めた訴訟で、韓国最高裁は26日、浮石寺の上告を棄却した。観音寺の所有権を認めた二審判決が確定する。
仏像は長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」。日韓関係を重視する尹錫悦(ユンソンニョル)政権が日本側への早期返還を図る可能性もある。2012年の盗難事件発生から11年。像が戻れば両国関係の安定を印象付けることになりそうだ。
観音寺の長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」=2013年1月、韓国・大田(聯合=共同)
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対馬仏像 日本に所有権 韓国最高裁、上告を棄却
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琉球新報朝刊
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