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海外通信員 アメリカ 元気と長生き 皆で祝う 北米県人会が「敬老感謝の日」


海外通信員 アメリカ 元気と長生き 皆で祝う 北米県人会が「敬老感謝の日」 北米沖縄県人会の「敬老感謝の日」で笑顔を見せる参加者ら=アメリカ
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 北米沖縄県人会(エディ・カミヤ会長)の「敬老感謝の日」が10月1日、県人会館近くのガーデナ平原日本文化会館で開催されて、150人が参加した。
 招待形式で行われ、80歳以上の78人が参加した。そのうち90歳以上になった16人にフリーのランチとケーキ、リボンのレイが贈られた。16人には特別賞として、カミヤ会長から表彰状と記念品が手渡された。90歳以上になった人たちは元気がみなぎっていて、「これからも元気よく生きていく」と意気込んでいた。
 最高齢はオダ・メアリーさんで96歳になる。長年、県人会に奉仕してきた92歳のエソル・安里さんは、ダウンタウンのアパートからガーデナの会場まで自分で運転して出席し、参加者を驚かせた。
 もう一人、92歳になる池原敏さんは「戦争体験記」を持参した。「今日まで生き永らえたことが不思議」と話す。「戦中、父が目の前で射殺された事実を忘れることができず、自分は生きてこの事実の語り部となって、二度と戦争はしてはならないと反戦を主張したい」と涙を流して語った。
(当銘貞夫ロサンゼルス通信員)