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「もう十分、戦争やめて」 ガザ市の病院、攻撃で被害


「もう十分、戦争やめて」 ガザ市の病院、攻撃で被害 10月30日、パレスチナ自治区ガザ市のトルコ・パレスチナ友好病院で、ベッドごとロビーに移動した患者ら(ガザ保健当局提供、共同)
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 【エルサレム共同】30日、パレスチナ自治区ガザ市にある「トルコ・パレスチナ友好病院」がイスラエル軍の空爆を受けた。ソブヒ・スカイク院長は共同通信の電話取材に「ガザはもう十分に破壊された。戦争をやめてくれ」と嘆願した。
 イスラエル軍は病院地下などにイスラム組織ハマスの関連施設があると疑う。複数の医療機関周辺に攻撃を続けている。
 スカイク氏によると空爆があったのは30日夕。麻酔科の2室に加え酸素管理システムや水道施設が破壊された。29日深夜から病院周辺への攻撃が始まり、破片で病棟にも被害が出始めた。天井が崩れ、患者や医療スタッフの上にも落ちた。「恐怖でパニックになり多くの患者が逃げ惑った」
 病院建設を支援したトルコの外務省は30日「病院攻撃やガザ封鎖は明らかな国際法違反だ」として非難声明を出した。