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2国支援へ予算 米長官意義強調 16兆円規模、成立訴え


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 【ワシントン共同】ブリンケン米国務長官は10月31日の上院歳出委員会公聴会で、バイデン大統領が議会に要請した総額約1050億ドル(約16兆円)規模の緊急予算について説明した。イスラエルとウクライナの支援に関し「二つの民主主義国家を支えるものだ」と意義を強調した。
 オースティン国防長官も「イスラム組織ハマスとロシアのプーチン大統領を勝たせない」と予算の迅速な成立を訴えた。
 緊急予算はハマスとの戦いを続けるイスラエル支援の約140億ドルに加え、パレスチナ自治区ガザなどへの人道支援にも約90億ドルを充てる。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援は武器供与など約610億ドルで、インド太平洋地域への支援約70億ドルも組み入れた。
 ブリンケン氏はガザにおける人道目的の一時的な戦闘中断について「考慮しなければならない」と指摘した。オースティン氏は米国のウクライナに対する軍事支援が止まれば「プーチン氏は望むものを手に入れるだろう」と懸念を示した。