有料

退避邦人乗せた 輸送空自機到着 イスラエルから羽田へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 イスラエルから退避した邦人や外国人ら計46人を乗せた航空自衛隊のKC767空中給油輸送機が3日夜、羽田空港に到着した。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘により、自衛隊部隊の国外待機命令が出た10月13日以降、空自機が邦人輸送で羽田に到着するのは2度目。
 到着した人々はバスに乗ってターミナルビルへ移動した。子ども連れや大きな荷物を背負う人が見られ、出迎えた家族と抱き合う姿もあった。
 イスラエル人の夫と幼い子ども2人を連れて到着した女性(40)は「サイレンや爆発音が約1カ月続いている。子どもが不安になってしまうので帰国を決めた。早く戦闘が終わってほしい」と疲れた様子で語った。イスラエルに約7年住んでいる真みちるさん(31)は「友人がまだ残っている。日本の家族が心配していたので帰ってきた」と話した。
 防衛省によると、日本人20人と外国籍の家族2人のほか、韓国人15人、ベトナム人4人、台湾人1人とそれらの外国籍の家族4人が搭乗。KC767は日本時間の2日夜、待機していたヨルダンからイスラエル・テルアビブのベングリオン空港に移動し、46人を乗せ、日本へ向かった。