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日本語と琉舞に励む安次富さん奨学生に アメリカ県人会 「谷茶前」も披露


日本語と琉舞に励む安次富さん奨学生に アメリカ県人会 「谷茶前」も披露 奨学金受賞者に選ばれた安次富美代さん(右から4人目)
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 南カリフォルニア県人会協議会主催の育英奨学金募集第41回親睦演芸会が10月8日、リトル東京の日米劇場で開催された。3人に育英奨学金千ドルずつが提供されたほか、演芸会では16県人会の出し物があり観客を楽しませた。
 同協議会には39の県人会が加入する。各県人会の会長と前会長が理事として120人で構成しており、59年の歴史がある。
 演芸の部では各県の民謡や踊り、太鼓、歌謡曲などさまざまなパーフォーマンスが披露され、観客から盛んな拍手が送られた。徳島県人会の阿波(あわ)踊り、福島県人会の白虎隊、岡山県人会の唄とダンス「瀬戸の花嫁」などのパフォーマンスはプロ顔負けだった。同県出身の藤本章さんは自分で作詞した歌謡曲「海を渡った人生」を披露した。
 広島県人会のマダムセンによるオペラ「ある晴れた日に」は参加者に感動を与えた。熊本県人会のフラメンコも見事だった。沖縄県人会は安次富美代さんと安富もも子さんが「谷茶前」を披露し、高い人気を誇った。
 今年の奨学金受賞者は、鹿児島県人会の2人と沖縄県人会の安次富美代さんが選ばれた=写真右から4人目。美代さんは現在キャルポリ・ポモナ大学の4年生で、長い間日本語と琉球舞踊に励んできた。3人の受賞者を代表して日本語でお礼の言葉を述べた。
 曽根健孝ロサンゼルス総領事は「受賞者の皆さんは今後も日本文化の継承と、日系コミュニティーに貢献していただきたい」と激励のあいさつをした。
(当銘貞夫ロサンゼルス通信員)