【カイロ共同】イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザからエジプトに退避した国際組織、国境なき医師団(MSF)スタッフの白根麻衣子さん(36)が4日、カイロからオンラインで記者会見した。ガザでは昼夜を問わずイスラエル軍の「無差別攻撃が続いている」と話し「強い憤りを感じる」と訴えた。 (1面に関連)
白根さんは5月にガザに派遣され、北部で現地職員の採用などを担当。今月1日、2人の日本人のMSFスタッフらと共にガザ南部のラファ検問所からエジプトに退避した。検問所が開くのを待っていたある雨の日、北部から避難してきた子どもたちが雨に打たれながら「ただ座って泣いていた姿が忘れられない」と述べ、声を詰まらせた。
イスラエルは10月12日以降、ガザ北部の住民に対し、南部に避難するよう通告していたが、白根さんは「南部でも、私たちが避難する瞬間も空爆やミサイル攻撃が続いていた」と語った。
「(ガザで)何が起きているか、多くの方に知ってほしい」。日本の人々へのメッセージを問われると、白根さんはこう強調した。
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無差別攻撃「強い憤り」 ガザ退避の白根さん、訴え
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琉球新報朝刊
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