【ニューヨーク共同】トランプ前米大統領は6日、一族が経営する企業の資産価値を偽り不正な利益を得たとして提訴された民事訴訟で、ニューヨーク州地裁に出廷し不正を否定した。質問をはぐらかして判事を批判。証言を打ち切ると警告した判事との間で応酬となった。米メディアが伝えた。大統領経験者が法廷で判事と言い争う極めて異例の展開となった。
訴訟は、ニューヨーク州のジェームズ司法長官が2億5千万ドル(約370億円)の返還を求めた。2024年大統領選で返り咲きを目指すトランプ氏は、入廷前に報道陣に「不公平で、明らかな選挙妨害だ」と訴えた。
法廷でトランプ氏は「判事は私のことを何も知らないくせに、詐欺師呼ばわりした。この法廷こそ詐欺だ」と批判。判事は「ここは政治集会ではない」とたしなめながら質問に答えるよう要求した。トランプ氏は過去の財務書類について「時に何らかの助言をしたかもしれない」などと曖昧な回答に終始した。
6日、米ニューヨーク州の裁判所に出廷したトランプ前大統領 (ロイター=共同)
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トランプ氏、判事と応酬 一族企業訴訟、異例の展開
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琉球新報朝刊
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