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米中が核管理協議 首脳会談へ機運醸成


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ワシントン共同】米中両政府は6日、軍備管理や核兵器を含む大量破壊兵器の不拡散を巡る高官級協議をワシントンで開いた。誤解に基づく不測の事態を回避するのが目的で、米国務省は「米中関係の責任ある管理に向けた努力の一環」だとしている。来週にサンフランシスコで見込まれる首脳会談を見据え、対話機運の醸成を図った。
 米国務省のパテル副報道官は6日の記者会見で「米中間の競争が衝突につながらないよう努力を続ける」と強調。今回の協議を「対話維持のための継続的な取り組み」と位置付け、中国を核軍縮の枠組みに引き込むなど直接的な成果への期待は示さなかった。
 ケリー大統領特使(気候変動問題担当)と中国政府で気候変動問題を担当する解振華特使もカリフォルニア州で会談中だと説明した。核兵器を巡る米中の直接協議はオバマ政権以来で、米側は中国の不透明な形での核戦力増強に懸念を表明。透明性向上とともに、リスク低減に向けて意思疎通を続けるよう求めた。