【ブリュッセル、ジュネーブ共同】欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は8日、1~10月の世界平均気温が1940年からの観測史上、過去最高となり、2023年が記録上最も暑い年となることが確実だと発表した。91~20年の同期間の平均を0・55度上回り、これまで最高だった16年を超えた。1~10月の具体的な平均気温は明らかにされていない。
一方、世界気象機関(WMO)は8日、南米ペルー沖の海面水温が上がる「エルニーニョ現象」が少なくとも来年4月までは続くとの見通しを公表した。エルニーニョは世界的な気温上昇を招くことが多く、今年よりも24年がさらに高温になる可能性があるとしてWMOは警戒している。16年もエルニーニョの影響を強く受けていた。
コペルニクスによると10月の平均気温は15・3度で、これまで最も高かった19年を0・4度上回り、10月の記録を更新。北緯60度から南緯60度の海域を対象にした平均海面水温も20・79度で、10月としては最高だった。
今年はアジアや北米、欧州、アフリカが熱波に見舞われ、カナダやギリシャ、スペインなどで山火事が相次いだ。
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23年、最も暑い年に 世界平均気温16年超す
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琉球新報朝刊
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