有料

米俳優組合 スト終結 AI規制暫定合意


米俳優組合 スト終結 AI規制暫定合意 8日、米ロサンゼルスで、全米映画俳優組合と制作会社側との暫定合意を喜ぶ人々(ロイター=共同)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ロサンゼルス共同】ハリウッド俳優ら約16万人が加入し、7月からストライキを続けてきた全米映画俳優組合は8日、制作会社側と暫定合意に達した。不利益軽減のための人工知能(AI)規制や、動画配信サービス関連の追加報酬が盛り込まれた。組合は9日未明のスト終結を表明。全米脚本家組合(WGA)がスト入りした5月以来、停滞していた米映画業界が再始動する。
 米メディアによると、全米映画俳優組合による映画とテレビの制作会社側に対するストとしては過去最長となった。WGAは既にストを終結。一連のストによる経済的損失は70億ドル(約1兆円)に上るとの試算もある。
 俳優組合と会社側の交渉では、AI規制と動画配信サービスの普及に伴う待遇の改善などが主要争点だった。組合トップで俳優のフラン・ドレシャーさんは交流サイト(SNS)で暫定合意を「歴史的」と評価。年金の充実やエキストラの報酬増加も含まれる。