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安定化へ枠組み協議/米中首脳、1年ぶり15日会談


安定化へ枠組み協議/米中首脳、1年ぶり15日会談 バイデン氏(ゲッティ=共同)
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 【ワシントン共同】バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が15日、米西部サンフランシスコでの国際会議に合わせて会談する。米ホワイトハウスが10日、発表した。米中首脳の対面会談は1年ぶり。安全保障や経済の分野で競争が激しさを増す中、関係安定化に向けた枠組みの構築を目指す。偶発的な衝突の回避に向け、対話拡大も模索する。
 習氏の訪米は約6年半ぶり。サンフランシスコで15~17日に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する。
 米政府高官は米中首脳会談について、関係を管理するための枠組みの構築を図るとした上で「これまでとは異なる実質的な成果」を見込んでいると強調した。
 中国外務省は10日、習氏が米中首脳会談とAPEC首脳会議のため14~17日の日程で訪米すると発表した。
 バイデン氏は、米側が繰り返し求めてきた軍同士の対話再開の重要性を訴える。中国が軍事圧力を強める台湾や南シナ海の情勢、中国の人権侵害に懸念を伝達する。一方、気候変動や麻薬対策など地球規模の課題では連携を呼びかける。先端半導体を巡る米国の対中輸出規制も議題となる見通しだ。
 イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘やロシアによるウクライナ侵攻、核・ミサイル開発を進める北朝鮮とロシアの軍事協力の動きについても協議。バイデン氏は習氏に、紛争解決へ積極的な役割を果たすよう促す。