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ツバル、水没危機で移住協定/豪と合意、就学・就労支援


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【アバルア共同】地球温暖化による海面上昇で国土が水没する危機にさらされている南太平洋の人口1万人余りの島国ツバルは9日(日本時間10日)、オーストラリアへの移住を可能にすることで同国と合意した。両国首脳が訪問先のクック諸島アバルアで、こうした取り決めを盛り込んだ2国間条約に署名した。
 オーストラリアが毎年最大280人のツバル国民の特別受け入れ枠を設け、移住や就学、就労を支援する。
 移住の詳しい条件などは明らかになっていない。将来的にツバルの海面上昇が深刻化した場合は、大量の「難民」(オーストラリアのメディア)を受け入れることも想定しているもようだ。条約には、安全保障分野でオーストラリアが支援を強化することも含まれている。ツバルは台湾と外交関係がある。