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デサンティス氏崖っぷち 米大統領選 共和初戦まで2カ月


デサンティス氏崖っぷち 米大統領選 共和初戦まで2カ月 米大統領選の共和党候補者討論会で発言するデサンティス氏(右)とヘイリー氏=8日、フロリダ州マイアミ(ゲッティ=共同)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ワシントン共同】来年1月15日に開かれる米大統領選の共和党候補指名争いの初戦となる中西部アイオワ州党員集会まで2カ月。当初期待の若手と目された支持率2位のデサンティス・フロリダ州知事(45)は低迷し、首位トランプ前大統領(77)に突き放されている。党候補者討論会で存在感を示す3位ヘイリー元国連大使(51)にも迫られ、崖っぷちに立たされている。
 「全くの別人になってしまった。なぜ債務を増やしたのか説明すべきだ」。デサンティス氏は8日、地元の同州マイアミでの第3回討論会でトランプ氏をけん制しつつも全面的な批判は避けた。
 トランプ氏を追い落とせない限り勝てないが、トランプ氏を高く評価する岩盤支持層を取り込まなければ勝利がおぼつかないため、追及の矛先が鈍っている。
 性的少数者の権利を重視するリベラル派を糾弾し、保守派の新たな旗手と期待されたが、トランプ氏の主張と似通っている面も多く独自性を打ち出しにくい事情もある。
 対照的に勢いづくのが唯一の女性候補ヘイリー氏だ。12日のFOXニュースの番組で、起訴されたトランプ氏について「ドラマや混乱続きだ。国民はうんざりしている」と非難し、自身が最善の選択肢と訴えた。