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米最高裁判事 初の行動規範 豪華接待批判受け


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ワシントン共同】米最高裁の判事9人は13日、司法の独立を維持するため、最高裁の判断に影響を与える不適切な行為を避けるべきだとする行動規範を連名で公表した。金銭が絡む部外者との関係も慎むべきだとしている。保守派トーマス判事が共和党の大口献金者から豪華接待を受けたと報じられ、批判にさらされていた。最高裁の行動規範策定は初めて。
 民主党議員らが、最高裁判事の不透明な金銭授受などを防ぐためのルール作りを求めていた。今回の規範に法的拘束力はなく、不十分との指摘も出ている。
 調査報道で知られる米ニュースサイト、プロパブリカは8月、トーマス氏が1991年の就任以来、共和党の大口献金者の富豪3人から旅行や高級ゴルフ場への招待、プライベート機使用などの便宜供与を受け、豪遊を重ねていたと報じた。415ドル(約6万3千円)以上の価値がある贈り物は開示が必要とされているが、高額な旅行などを報告していなかった。