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盗難仏像巡り 日韓識者討論 「文化財返還契機に」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ソウル共同】長崎県対馬市の観音寺から盗まれ韓国に持ち込まれた仏像に関し、韓国最高裁が10月、観音寺の所有権を認めたことを巡り、歴史問題に携わる日韓の識者らが16日、韓国の国会議員会館で討論会を開いた。仏像を早急に日本へ返す必要性が指摘された一方、日本には植民地支配期に持ち出された文化財があり韓国へ返還されるべきだといった意見が出た。討論会を主催した与党「国民の力」の元トップ、朱豪英(チュホヨン)議員は「判決に沿い日本へ返還するのを契機に韓国から略奪された文化財を返してもらう議論が(日韓で)できるのではないか」と話した。