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野球に情熱 さらに熱く 元チームメートがエール


野球に情熱 さらに熱く 元チームメートがエール 花巻東高時代の大谷翔平(左)と佐々木大樹さん(佐々木さん提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 日本選手初の本塁打王に続き、2度目のアメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いた大谷翔平を、かつてのチームメートは「学生時代よりさらに野球にのめり込んでいる」と驚きを込めて話す。変わらぬ情熱を注ぎ続ける「翔平」の背中に、熱いエールを送る。
 小中高でバッテリーを組んだ佐々木大樹さん(31)は、幼稚園から一緒に遊んだ仲。佐々木さんが硬式野球チーム「水沢リトルリーグ」に入ると、2学年下の大谷も後を追うように入団した。
 「練習から帰宅すると、すぐソファで寝てたそうです」と佐々木さん。花巻東高では寮の同部屋だったが、練習後に疲れて日誌を書かず寝てしまい、監督に怒られることもあったという。
 今季終盤、右肘手術などで離脱した大谷。佐々木さんは、高2の時に股関節のけがで約半年、投球できない時期を乗り越えた姿を思い出す。「睡眠や食事を十分に取るなど、けがの間もできることを徹底して復帰した。今回も野球人生のプラスにしてくれるはず」
 花巻東高の野球部で同級生の千葉峻太さん(28)は昨年12月、都内の飲食店で、帰国した大谷を仲間と囲んだ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)前だったが、大谷は野球の話もそこそこに「みんな、今なにしてる?」と同級生の近況をしきりに尋ね、思い出話で盛り上がった。
 ウエートトレーニング後だった大谷は、アルコールを口にしなかった。千葉さんは「普段は翔平も一緒にお酒を飲むので、体づくりを考えてのことだと思う。常に野球がうまくなるための行動を考えている」と舌を巻く。「来季はさらにスケールアップしてくれるはず」と活躍を期待した。